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外資系エアライン就活のススメ~外資系CAの採用試験について解説~

 

本記事では外資系エアラインCAの採用試験について詳しく解説していきます。

 

「海外ベース」と「日本ベース」について

外資系CAは、居住地によって「海外ベース」と「日本ベース」に分類されます。
選択権は個人にはなく、採用の際に指定されたベース地での勤務が求められます。

海外ベースの航空会社

シンガポール航空、エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空、キャセイパシフィック航空、ルフトハンザドイツ航空、マカオ航空、タイ国際航空など

 

日本ベースの航空会社

大韓航空、KLMオランダ航空、エバー航空、チャイナエアライン、フィリピン航空、フィンエアー、スイスインターナショナルエアラインズなど

 

結婚後は続けられる?

日本ベースのCAについては、勤務先(羽田や成田など)に通える範囲に住んでいる場合は続けられます。会社によっては勤務先に出社できれば国内のどこに住んでいてもOKな場合もあります。
例)札幌に住んでいて、EF(社員優待航空券)などを使用し成田空港へ出社する。など

一方で海外ベースのCAは、結婚後その国に住み続けられるのであればCAも続けられますが、日本に住みながら続けることはできません。

 

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乗務路線について

乗務する路線についても、国籍関係なく全路線に乗務する会社と、日本人は基本的に日本路線のみに(本社のある国と日本間)乗務する会社と、大きく分けて2つあります

主に日本線に乗務する航空会社

シンガポール航空、大韓航空、KLMオランダ航空、エバー航空、チャイナエアライン、フィリピン航空など
※基本的に日本人CAは日本路線の乗務となりますが、月に数回程度、日本路線以外に乗務する場合もあります。

 

国籍関係なく、全路線に乗務

エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空、キャセイパシフィック航空

 

 

 

 

外資系CAの募集と入社時期

募集時期

外資系エアラインの採用は、通常、人員が不足している際に募集されることが一般的です。
そのため、採用試験のスケジュールは定期的に決まっておらず、予測が難しい特徴があります。
1年のうちに何回も同じ航空会社が募集をかけることもあれば、逆に5年に一度や10年に一度のペースでしか採用が行われない場合もあります。
これは、業界の需要や航空会社の経営状況によって左右されるもので、応募者は定期的に採用情報を確認し、いつ募集が発表されても試験に臨めるように準備を整えておくことが重要です。

 

入社時期

外資系エアラインへの入社プロセスは、採用試験が終わり内定が出れば、通常は2~3ヶ月以内に入社(訓練開始)するのが一般的です。

ただし、国によってはビザの取得の関係で、在学中の学校の卒業証明書の提出が必要な国もあり、その場合は学校卒業後に入社となります。この時の注意点は、卒業証明書などの書類手続きをスムーズに進めること。入社に際して必要な書類や手続きに遅れが生じないよう、学校や航空会社とのコミュニケーションを大切にし、準備を進めておくことが肝要です。

参考

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採用試験の特徴

書類選考

外資系エアラインへの応募において、書類選考のプロセスは国内の航空会社と異なり、レジュメの提出やオンラインでの個人情報入力が主流です。志望動機や自己PRのような設問は少ないため、レジュメのテンプレートを事前に作成しておけば、書類選考の準備にかかる時間を短縮できます。

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初めての外資系エアライン受験に備えよう!~応募書類~

外資系エアラインの応募に必要なものを紹介します。応募書類に必要なもの英文レジュメ、英文カバーレター、エアライン受験用の写真(顔写真&全身写真)、英文の卒業(見込み)証明書、成績証明書資格試験の証明書、パスポートのコピー。英文レジュメ、英文カバーレターは下記にサンプルを掲載しておりますので、ご参照ください

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ビデオインタビュー

最近では、リアルタイムな面接ではなく、スマホ等の画面に向かって話す形式のビデオインタビューが増加しています。この形式では、画面越しに面接官がいるわけではなく、質問は文字情報として画面に表示されます。

ビデオインタビューは、単なるスピーキングだけでなく、記述式の問題に回答する場合もあります。また、全身を画面に写すことが求められることもあり、個々のビデオインタビューによって異なるスタイルやフォーマットが存在します。

 

面接選考

外資系エアラインの面接選考は、1日で1次選考から最終選考までが行われることがあります。
身長やアームリーチのチェック、筆記試験、面接試験など、各段階での合格が求められます。一つでもクリアできないと、その場でのドロップアウトとなることが多いです。
また面接では、親しみやすさが求められます。スモールトークで面接官との関係を良好にし、適応能力や柔軟性をアピールすることが重要です。

 

その他

外資系航空会社では身体の傷やお肌の状態をチェックするアピアランスチェックが行われる場合があります。
カタール航空、シンガポール航空はアピアランスチェックが極めて厳しい会社です。
また、ウォーキングや、実際に制服を着た状態をチェックする「制服チェック」、水泳試験が行われる会社もあります。

ポイント

外資系エアラインは、航空会社ごとに好みや採用試験の傾向が大きく異なります。そのため、事前にしっかりと傾向を把握し、個々の会社に合わせた戦略的な対策を行うことが、外資系CAの内定を勝ち取る鍵となります。

各航空会社がどのような人物像やスキルを重視しているかを理解し、それに合致するようなアプローチをしていきましょう!

 

 

 

英語力の目安

各航空会社の面接試験にて求められる英語力の目安は下記になります。

TOEIC800点以上の英語力が求められる会社
エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空など

TOEIC700点以上の英語力が求められる会社
シンガポール航空、KLMオランダ航空など

TOEIC600点程度の英語力が求められる会社
エバー航空、大韓航空、中国南方航空、中国東方航空など

 

 

学生客室乗務員という選択肢

外資系エアラインのCAになるためには、学校に籍を置いたまま、フライトをする方法があります。

例えば、卒業に必要な全ての単位を3年生のうちに取得し、4年生は外資系CAとして働く方法があります。これにより、大学卒業と同時にCAとしての経験を積むことができ、早い段階からプロのキャビンクルーとしてのスキルを身につけることができます。

また、大学在学中に外資系エアラインの内定を獲得した場合、大学を休学して渡航し、必要な期間だけ働いた後、タイミングを見て休職して大学に復学・卒業し、再び航空会社に復職するという方法もあります。これにより、学業と仕事のバランスを取りながら、学位を取得した後もCAとしてのキャリアを続けることができます。

 

参考

TOKYO VIC ACADEMY では、国内系エアライン・外資系エアラインの両方の対策を行えますので、大学に4年生の後期まで通わなければならない場合、多くの方は国内航空会社の新卒就活時期に国内系エアラインの就活を行い、国内系エアラインの募集がひと段落した夏頃から発表される外資系の募集にエントリーしている方が多いです。

 

 

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